2017年5月17日水曜日

2062年未来人「秘密音声の解禁日」

Jaguarだ。

先日、2062年未来人は無事にフルダイヴに成功した。

非常に多くの方々から、心配されていたが大丈夫だったぞ。

安心してくれ。

私ジャガーは、また新たな未来からの調査員を迎え、案内人として任務に従事している。



現在は、2134年からの調査員11名を、世界各国へ案内している最中だ。



今日は、ある獰猛な危険生命体の血液確保が目的だ。



それで、2062年未来人の秘密音声なのだが、一斉に配布することにしたぞ。

メール、フォーム、等々合算すると、軽く2万通を超える熱望の数々だ。

物凄いパッションを感じた。その熱い想い、しっかりと受け取ったぞ。

配布日はまだ未定だが、来月の6月上旬あたりに考えている。

後ほど、一斉配布日を大発表するから、その日を必ずチェックするんだ。

よって、あと少しばかり待っていてくれ。

ただし、残念な知らせもある。

すべての者に、この貴重な秘密音声の数々のすべてを配布することは、極めて難しいと考えている。

その秘密音声のすべてを聴くことが出来る、精鋭の人数を制限しようと考えている。

なぜなら、危険極まりないからだ。

あまりにも極秘過ぎる内容であり、世間を巻き込み、騒動となりうる可能性が極めて高い為、と言うのは理解できるだろう。

各国の政府レヴェルの駆け引きまで勃発し、戦争へと発展しかねないからな。

云わば、この対策は摂理だ。

よって、そこだけはしっかりと理解していてくれ。


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「真の強さ」

私ジャガーは、貫禄に気圧される、とたまに言われることがある。

良いのか悪いのかわからないが、今のところデメリットは無い。

しかしながら、実際の生活では、極めて謙虚に振舞い、誰に対しても柔軟な姿勢で人と接している。

全くもって、威張り腐った態度はしていない。勿論、するつもりも更々無いし、威張る必要性も全く感じていない。

しかしながら、世の中の者は色々な者が存在し、変な者も大勢存在している。

地位の高い人物と接する時は、慇懃(いんぎん:物腰が丁寧で礼儀正しいこと)に振舞うが、他の者へは変に威張り、終始威圧的な態度を取る者。

実際、あなたの周りに必ずいるだろう。

そういう光景を目にすると、ひどく失望してしまう。

しかし、なぜそのような態度を取るのか、わかるだろうか。

自分に自信が無い為、自分の中の欠落を補おうと躍起になるからだ。

あなたは、そんな生き方をしたいだろうか?

どこかしらの店に入ったとたん、自分を神と錯覚し、店員に命令口調で指図し、時に怒号を浴びせる。

挙句の果てに、土下座を要求し、世界を制したかのように歓喜する。

少なくとも、私はそんな生き方をしたくない。

そもそも、自分が満足する生き方をしていれば、わざわざ偉そうにする必要があるだろうか。

いや、勿論無いと断言しておこう。

こればかりは、自身の心の問題だ。

そして、誰にでも陥る一種の罠、だと考えていてくれ。

人間は、弱い生き物で、何かしら立場が上がれば、慢心が芽生え、意味無く強がる習性を持っている。

あなたの周りにも、年上、というだけで、態度が急変する者が結構な数いるのではないか。

学歴もそう、収入もそう、勤務先もそう、成績もそう、容姿もそう。

このように、他人事でなく、罠があちこちに点在しているのだ。

私ジャガーは、こう考える。

「地位が高くなるほど、ますます謙虚であれ。」

経験上、立場が高くなり、偉そうにする者は、それ以上伸びることはないのが事実だ。

今までの経験上、そう確信している。

誰かに偉そうにしたり、威圧するのは、成長上逆効果であり、自身の成長にブレーキし、バックしてるのと同じだからだ。

立場の高低をフラットにし、すべての人々と心を通わせ、思惑や気持ちをしっかりくみ取り、相手の気持ちを高めることが、成長する秘訣なのだ。

しかしやはり、この世の中には、できない者のほうが圧倒的に多い。

そのような者は、いざ何らかのトラヴルに陥った際、周りの人間に反感をもたれている為、徹底的に叩きのめされ、見捨てられる結末しか待っていない。

逆に、日頃から好感を持たれている者は普段から頼られ、トラヴルに遭遇しても、一斉に助けの手が伸びてくるものだ。

つまり、私たちは、自分よりも弱い立場の人々から支えられている、と考えていてくれ。

その支えてくれてる者へ、問答無用で威圧的な態度を取るのは、自殺行為と同等、だと認識するんだ。

ただし、恩着せの打算で謙虚なフリをしても、残念ながら相手は簡単に見破るぞ。

だから、真心で素直な行動をとることだ。

相手がいくら下の立場であろうと、何かをしてくれたら、きちんと感謝する。悪いことをしたら謝る。

こういった、シンプルで常識的な行動を徹底することだ。

「上」「下」は、まったく関係が無いと思え。

勿論、私ジャガーは「下」からスタートした。

歯を食いしばり、数々の死闘が繰り返し訪れ、修羅場を幾度も潜り抜け、傷だらけで、もがきながら這い上がってきた案内人だ。

だからこそ、いま「下」にいる者の気持ちも、勿論すべて手に取るように理解している。

そして、あなたとこうしてよい交流を作る事が出来ているのだと考える。

だから、未来を担うあなたへ、こう伝えたい。

これから訪れる人生は、すべて「下」から始めるんだ。

決して、「上」から始めよう、と考えもするな。

「上」から見ようともするな。

そして、時が経ち、いくら「上」に立とうが、「下」から世界を見渡し、そこで様々な痛みを理解することが、あなたを今以上に強くする。

そうやって、「偽りの強さ」でなく、「真の強さ」を手にしてくれ。



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